--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009-03-27

長くなりすぎたので分割

ってことで一気に書いた


以下小説
草案3 シーン5 (メンテナンス中

「そうか、覚えてないならいいんだ、気にしないでくれ。」
「まことに申し訳ございません。私―、――――。」
アオイが何かを話していたが、まったく頭に入ってこなかった。
アオイは数年前のことさえ覚えていられない。
古い型のせいか、記憶容量が少ないのだろう。
その為優先順位の低いと認識された記憶は消してしまうのだろう。

「あの、アキラ様? 泣いて――」
「大丈夫だ、気にしなくていい。」
「――わかりました。」
少し考えてみたら当たり前のことだ。
保存できる情報は有限だ。
全てを覚えていることなんて人間でもできない。
ただ、ロボットと人間との記憶の整理の仕方が違いすぎただけだ。

そうして、今に至る。
その日以来、必要以上に話しかけることはほとんどなくなった。
その時期に教えたパターンも今ではすっかり忘れられたようだ。
何度か繰り返せば思い出すかとも思ったが、それもなかった。

アオイは、どうしようもなくロボットだった。


考え事をしながらメンテナンスをしていたら、もう最後の螺子を締めるだけとなってしまった。
「アキラ様、あの」
アオイが何か言い出そうとして詰まった。
珍しい。
「なんだい?」
聞き返しながら螺子を締めていく。
「えっと・・・お話したいことがあったのですが、もう夜も遅いですし明日お話いたします。」
アオイの思考データのアップデデートの案内でも来たのだろうか?
ろくにメールに目を通さない俺よりも、アオイの方が先に気が付いたのだろう。
「わかった。ああそうだ、俺の部屋に水を持ってきておいてくれないか?」
「かしこまりました。」
「俺はシャワーを済ませてから寝るよ。じゃあ――お休み。」
「はい、おやすみなさいませ。」


シャワー済ませて部屋に戻る。
仕事用のデスクに座り、引き出しの中の小瓶を取り出す。
その中身を一気に口にいれ、水で流しこむ。
少しすると意識と体の感覚が薄れてきた。
そのまま机に突っ伏して、遠のく世界を見ながら―――。



アオイ編(仮


「おはようございます。今日の朝食はお味噌汁と焼き魚です。」
寝ているアキラ様に声をかける。
私の毎朝の務めだ。
昨晩は何か作業をされていたのだろうか、デスクに突っ伏してお休みになられている。
「アキラ様、そんなところで寝ていたら体に悪いですよ。」
よほど眠りが深いのか、ぴくりとも動かない。
これがベッドでお休みになられているのなら、このままお休みいただいていても良いのだが、デスクに突っ伏されたままでは体調を崩してしまうだろう。
一度起きていただかなければいけない。
「アキラ様、そのままではお体に障ります。一度起きて、ベッドにお入りください。」
声をかけつつ体を揺さぶるために手を肩に置いた。
「アキラ様、起き―――。」
体が冷たい。
正常な人間の体温ではない。
心拍も感じられない。

既にそれは死体だった。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

更新状況

よおこそ

古風な感じで
いらっしゃいませ。あなたは
書いてる人

なぎすけ。

Author:なぎすけ。
 
今年の目標
・いきる

カテゴリ
月別
頭ん中
やる気スカウター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。