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2009-02-04

案3草稿(プロローグ

「朝のニュースです。昨日の自殺者は353名。千代田区の方のお名前から―――」

 今日も憂鬱なニュースで一日が始まった。
 まだ覚醒しきってない頭に平坦な発音が聞こえる。
「おはようございます。今日の朝食はベーコンエッグとチーズトーストです。」
 今じゃどこの家庭にも一台はある家事ロボットの声。
 うちにあるのは少し古い型のものだが十分に家事をこなしてくれている。
 強いて文句を言うなら料理のレパートリーが少ないこと、だろうか。

「朝食は摂らないのですか?不要なら廃棄してしまいますが。」
 おっと、ボーっとしすぎたようだ。
「すまない。いただくから廃棄するのはよしてくれ。」
「かしこまりました。飲み物はコーヒーでよろしかったですか?」
「ああ、ありがとう。」

 食卓の上には一人分の食事しかない。
 ロボットに食事は必要ない。
 ベーコンエッグをトーストではさみ、口に入れ、コーヒーで流し込む。
 美味しいわけでも不味いわけでもない、そんな食事は作業に過ぎない。
 同じ動作を何度か繰り返すと朝食はなくなっていた。
「ごちそうさまでした。」
 彼女は淡々と食器をまとめて立ち上がる。
「では洗い物を済ませてきます。その後に洗濯をしますので少々うるさくなると思いますがご容赦ください。」
「わかった、いつもどおり気にせずにやってくれ。」
 そう告げると一礼して台所に消えていった。
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